JAPANブランドと宇和島真珠の現場

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宇和島パールSea LoversがJAPANブランド戦略策定支援事業として7月に採択され、毎月2〜3日は宇和島に通っています。今回は宇和島真珠販売業組合、加工業の方達約20名の方達と意見交換会に参加しました。先月は養殖組合の方達と意見交換会を行いましたから延べ50名近い現場の方達と車座になって真珠業界の現状、宇和島に対しての想い、事業についての質疑などいろんな想いや意見交換が出来ました。特に今回は意見交換会が夕方からということもあり、全ての会議が終ったのが夜9時すぎ。翌日は朝から会議。2日間で9時間近い会議はさすがに応えます。しかし、業界の危機感、切迫した状況、事業に対する期待の体温が伝わる会は気が抜けません。この事業は3月までに市場調査やセミナー、実行委員会を行いブランド構築の戦略を策定すること。策定された開発企画や販路は報告書をまとめるのことが目的ではなく、売れる商品を作り、国内外で広くPRを行い、ブランドとして認められることが目的であり、地域産業の生き残りをかけた売れる商品開発です。時間が許す限り地元の生産・加工・販売に従事している方達と膝付き合わせてコミュニケーションをとることから全てが始まります。

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今回は現場視察として下灘地区の養殖現場を拝見しました。通常春に行うアコヤ貝の核入れを行っており、養殖の工夫と技術を説明していただきました。麻酔をかけて痛みを伴わない様に眠らせてから母貝の状態を一つ一つ確認しながら貝の細胞と核を挿入する大手術。それも1日に数百回の数をこなす大変な作業です。その後1年〜2年かけて自然環境の中で真珠に育てるのですが、全てが商品になる訳ではありません。品質の高いものは全体の2割程度だとか。。。これだけ手間と時間をかけて出来る現場を見ても私が理解出来るのはごく一部ですが、国産真珠としての品質も求められるハードルの高い世界です。入江から半島の先端まで遠くかすんで見える程の広大な宇和海。自然の美しさと裏腹に厳しいモノづくりの空気に触れることが出来ました。

二日間の疲れも現場の空気で吹き飛びます。

カテゴリー: 4-5.パール   パーマリンク

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