地細工紺屋 若松旗店

12月6日に松山に愛媛産のセレクトショップがオープンします。愛媛の歴史、人、文化、自然が育んだ良いモノ、こだわりのあるモノと人の出会いをしまい込んだ引き出しをいっきにこのショップに広げるため、ここ1〜2ヶ月生産者の方達を訪ねて来ました。しばらく「こだわりモノ・人」を紹介を続けたいと思います。

第一弾は八幡浜の地細工紺屋 若松旗店さん。江戸時代から続く由緒ある旗屋さんです。5代目の若松さんは旗、幕、五月幟、祭りもの、印染、などなど染めに関するいろんな仕事をされています。実は若松さんとは面識がなく、宇和島のデザイナーのYさんに案内していただきました。お店は作業場を兼ねた立派な江戸時代の建物。通りに面した作業場では港町には必須の大漁旗を丁度製作中でした。

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「江戸時代には木綿が非常に多く栽培され、国内の温暖な地方の耕地面積の約二分の一近くを占めたとされていました。木綿栽培と時を同じくして栽培されたのが藍です。〜木綿、藍栽培から得る収入は多額で各藩において重要な財政源になり、明治初年迄には各地の農村に1〜2件の紺屋が出来ました。〜紺屋は仕入れ紺屋・無地染め紺屋・型付紺屋・絆天紺屋・幟紺屋などに分業され、中でも神社の大幟りから印伴壥など何でも細工出来るその土地に根付いた紺屋を地細工紺屋(じざいくこんや)と呼んでいます。〜」

↑若松さんからいただいたパンフレットの冒頭に書かれている言葉が若松さんの全ても物語っています。ここまでしっかり物語を押さえたものづくりの方は初めてです。その言葉通り、若松さんのところで作られる作品、いや地細工製品は今の時代にしっかり「用の美」として地域に必要とされています。

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カテゴリー: 1.日々デザイン, 4-6.繊維   パーマリンク

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