久万郷/久万造林

久万郷さんは小さな町の総合商社として、久万高原町内外をビジネスという形を通して結び、昔のように明るく元気な町を復活させたい。また、新たな久万高原 の魅力を発掘・紹介し、多くの人が行き交う町を作り上げていきたい。という願いをもった異業種の有志が集まり今年3月に発足しました。

久万造林さんはその参加企業ですが、林業だけでなく久万の地域資源を活用した野菜の販売、間伐材の商品開発を行っている元気な企業です。その中でも、間伐材の有効活用は急務です。建築材として需要が減り、今は間伐された杉、檜は山に放置される場合が多いとのこと。久万造林さんでは久万杉の割り箸や杉盆を製造をされており、新たな取組みと今後の可能性を秘めた商品としてイズムにも出展、展示什器も当社と協同開発中です。イズムでは格子状に組まれた展示棚を試作品として制作してもらいました。

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実はこの棚は20年前に「家庭画報」の特集で発表したデザインをアレンジしたもので、25ミリ角の細いフレームを杉材で組上げるためジョイント部分を増やし格子状にしています。

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左の画像が当時のデザインです。マコレ材という硬くて重い木なので外形1.3メートル四方のフレームが結構な重量なのですが、今回の杉材は一人でも軽々と持ち上がります。一見、和風で違い棚の様なデザインです。イズムの杉フレームは白木の木地のままなのですが、全然和風にも見えないですよね。

久万杉の割り箸はマイ箸、塗り箸のブームに逆行した商品ですが、間伐材や建材として使えない部位を有効活用した製品です。割り箸を作るために伐採した木は一切使用していません。大振りで木目のきれいな久万杉の割り箸は手に取ってみてもらえれば通常の割り箸との違いがわかるのですが、柔らかくて手触りが全然違います。我が家では捨てるのがもったいないので何度も洗って使っています。

久万杉の盆は飲食店用として制作されたものをイズム用に5色のバリエーションにしています。木目が大きく、緩やかなので見た目には一枚板に見えますが、杉材は直径が12〜3センチ程度の太さしかないため、ハギ(繋ぎ)が入っています。木地のままの無塗装も美しく、使い込みながら楽しめるのですが、5色の日本の色で染めています。塗料は植物性のオイルなので色落ちや水しみが出やすいのですが、自然素材のこだわりの一品です。

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カテゴリー: 4-2.木   パーマリンク

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