尖った下駄屋さん

IMG_0240IMG_0231以前から存在はお聞きしていましたが、先日初めて伺うことが出来ました。内子町にある宮部木履工場の宮部さんは愛媛県伝統工芸士として認定され、宮部さんが作られる製品は愛媛県の伝統的特産品にもなっています。

全て材料は国産の桐材を使用し、鼻緒以外は全てここで生産されます。木の下地加工から塗装、鼻緒の取付け、箱詰めまで全てです。宮部さんの手づくりの下駄は下駄を扱う靴屋さん自体が見かけなくなった様に、以前は県内の小売店でも販売しておりましたが、現在は松山のデパートでしか扱っていません。宮部さんは中国産の安価な下駄で需要は激減したとおっしゃっていましたが、手づくりと国産材にこだわりがあるからやっていけるとのこと。

高度な技術はもちろんですが、お父さんの代から使われている下駄製造専用の木工機械で、オリジナル性豊な形状とごま竹、布など表装にこだわりを持った逸品を作られています。素足に触れる触感と国産桐の軽さ、足の大きさに合わせた鼻緒の調整。どれをとっても手づくりだから可能なのです。お祭り、縁日など特別な日にだけ使うのも良し、普段履きでも良し、久しぶりに愛媛のモノづくりに対して尖った想いを持たれた職人さん、いいモノと出会いました。

カテゴリー: 4-2.木   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>