「額の中の額展」に行って来ました。

IMG_0001ここ数ヶ月、宇和島と四国中央市を行ったり来たりしています。帰りが深夜になったり、高速道路のパーキングエリアで朝を迎えたりで相変わらずどたばた状態が続いていますが、週末やっと落ち着いて事務所にいることが出来ます。

先日ご紹介した額師風雅さんの個展を覗いて来ました。一般の方から想いでの品や思い入れのあるものを募集してその品を額装するというユニークな企画展です。今から1月程前の日曜日、のんびりと事務所の近くで新聞読みなが優雅なランチをしていたところ、風雅さんご夫婦とばったり。離れたテーブルでそれでも優雅なランチを維持していたのですが、突然彼が私の前に割り込み、この企画展に私の「デザインの原点」となるものを出してくれと唐突な依頼をしてくれました。以前から風雅さんの企画展は良く知っていましたし、頑張っているな〜と温かく見守っていましたが、まさか私が美しい企画に該当するとは想像外でした。「暗いよ〜」「オモシロくないから」「企画展壊しちゃうよ」など子供じみた言い訳をしましたが、これまで散々風雅さんをプロジェクトに巻込み、放ったらかしにして来た私に逃げ場がある訳がありません。

私の「デザインの原点」など企画展にはどうでも良い些細なことですが、それならばと書棚の中から一冊の冊子をお願いしました。ここ数年開いていないし、開けたくない、けど絶対に捨てることが出来ない薄っぺらな冊子です。一番最初に出会ったホンモノのデザイナーであり、大学でデザインを教わった恩師でもある彼の企画展の簡単な図録です。もう既に他界され、彼のデザインした作品は本でしか見ることが出来ないものも沢山あります。モノが溢れた豊な時代になって何がホンモノなのか?私でも普段は思考、試行する余裕もない日常で、数年に1回くらいは考えさせられることがあります。その時に決まって眺めている冊子です。表紙を眺めてまた書棚に戻す。決して中は開きません。余計な記憶が吹き上がってくるので。。。今回はそんな想いのある冊子を額装していただきました。

風雅さんの企画展「額の中の額展」は50点ものさまざまな想いでを大切に額の中に封印しています。いろんな想いでが一つの会場に展示している様は独特で特別な空間。7月26日までギャラリーリブアートで開催しています。お勧めの企画展です。作品の物語を日々公開している風雅さんのブログ「額師風雅的額装生活」も是非!

そろそろ仕事に戻ります。

カテゴリー: 1.日々デザイン   パーマリンク

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