和紙のカーテン

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隈研吾建築都市設計事務所さん設計のプロジェクトにりくうさんの和紙が採用され、先月無事納品されました。担当設計者の栗田さんの計らいで公開の許 可を得ましたので取り急ぎブログにてご報告致します。プロ並みの写真も栗田さんの撮影です。ご協力本当にありがとうございます。

昨日、その栗田さんがりくうを訪ねて下さりました。地域産業、伝統産業に関心がある方だとはお打ち合わせで感じていましたが、伝統的な素材を現代の 空間に活かすことで伝統産業は生き残れるという考え方は私も同感です。そしてその魅力的な素材をプロジェクトやビジネスで活かす苦労もよくご存知で、りく うさんと一緒に手掛けた「紙縒り」に直接和紙を漉き込む技法もスタートして4年、どんどん現場を踏みながら改良を重ね現在の和紙を制作するまでの経緯もり くうさんの工房を見て瞬時に理解して下さりました。創造し空間を作り出す産みの苦しみを経験しているからこそ空気を感じ取れるのだと思います。

さて、その栗田さんと施主さんが気に入っていただいて採用していただいた住宅ですが、和紙は全て窓に使っていただいています。庭の植栽越しに部屋に やわらかく注ぎ込む自然光が何とも美しい光と影を映し出します。和紙をカーテンで使うという発想は日本人にはなかなか出来ません。しかし、もともと日本建 築はガラスではなく障子で内と外の結界を作っていた訳で、今回の和紙カーテンは現代の障子かも知れません。私もこれまでりくうさんの和紙を空間を仕切るス クリーンとして使ってきましたが、他のデザイナーや建築家の手によって生まれる新たな発想と表現はとても刺激になります。005

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カテゴリー: 1.日々デザイン   パーマリンク

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