3 MADE

2008.10.03〜10.22

広島オリエンタルホテル内オリエンタルデザインギャラリーで愛媛の二社の企業の企画展をプロデュース&会場デザインしました。「3MADE」made of natural・made for living・made in Ehime/自然素材の愛情とこだわり、ライフスタイルにマッチした製品、愛媛のものづくりネットワークで開発中のオリジナル製品の企画展です。

森のかけら/松山の材木屋、株式会社大五木材の高橋社長は建築、家具などに納めた木材の破片を捨てられているのが不憫でしかたなく、最後のかけらまで大切に使い切るために一辺35mmのキューブに加工し桐箱のパッケージに大切にまとめた「森のかけら」が誕生しました。100個入りと36個入りがあり、現在世界の銘木を集めたプレミア36を試作中。全て高橋社長のアイデアとデザインでまとめられました。その種類は現在、日本の木120種類、世界の木も120種類。全て加工は外注ですが最後の仕上げ(研磨と自然素材ワックス)は自社で行い、最後に社長が一つ一つ検品して木の名前が入ったラベルを付けて注文先に送り出しています。

高橋社長の熱い想いにはデザイナー無用。これまで大五木材のネットワークで国内販売をしています。この企画展は森のかけら初の県外発表。私が高橋社長と出会って初めての企画展。森のかけらの商品を積極的に売り込むのではなく、森のかけらのある生活を提案出来れば。。。つまり空間とイメージを伝えることを企画しました。

五十崎和紙/内子町五十崎の建設業を営む中岡建設の佐藤社長とは一昨年、ジャパンブランド育成支援事業で出会いました。当時、実行委員会で和紙のある生活空間の提案を企画し、そのデザインを当社が担当しました。和紙素材ではなく、和紙製品、つまり完成商品を目指して怒濤の開発が始まりました。そこでデザインしたのが照明器具「キューブ」と壁掛け「タペストリー」現在、製品の製造を中岡建設さんが行っています。通常ですとプロジェクトはここで終了。デザイナーとはお別れですが。実はここからの発展、展開が一番重要なのです。ジャパンブランド育成支援事業の発表後は自社で全ての開発を行います。当然、商品が売れないと生産も出来ません。この企画展ではモノを売るのではなく、インテリアを設える提案を企画しました。

異業種の2社が一つの企画展を行うことで木と紙という自然素材の温かさや優しさをホワイトキューブの空間の中で表現出しました。

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