「和三盆」~讃岐の糖業を支えてきた工具たち~

20090916-01のコピー

8月からコンペ(企画・設計)が続いて、しんどい2ヶ月でした。「コンペは体に悪い。」やっと解放され久しぶりの更新です。インテリアデザイナーの内田さんがディレクションした企画展のオープニングに参加するため、四国村ギャラリーに行って来ました。

四国村とは正式には四国民家博物館」と言って愛媛でも知っている方も多いと思いますが、源平の古戦場として知られる香川県屋島山麓の地に、四国各地から古い民家を移築復原した野外博物館です。四国村ギャラリーはその中にあり、創設者のコレクションを展示する美術館として建築家の安藤忠雄氏が設計されました。

さて、本題の企画展ですが、

四国村民具Collections vol.3
内田繁ディレクション展
「和三盆」~讃岐の糖業を支えてきた工具たち~

塩、綿とともに「讃岐三白」と呼ばれた讃岐の代表的産品「和三盆」を生産していた当時(江戸時代)の独自の製法とその道具をわかりやすく展示、また圧巻なのは干菓子を作る木型の数々、現在も木型を製作している職人さんが高松にいらっしゃるとのこと。その中から一部を展示されていましたが、道具としての存在を超えた造形の美しさに引き込まれてしまいます。

また、内田さんのデザインした「立礼席」も会場に設えられ、会期中はお茶のおもてなしと干菓子の製造体験が出来るとのこと。内田さんの作品は「立礼席」以外にも照明、飾り棚などが展示していますが、メインは「和三盆」さりげなく、でも必然の場に置かれているのが印象的でした。この手の企画展は学芸員がモノを並べ、説明することだけに没頭しがちですが、空間の中にモノがどのように見る人に伝わるか?モノだけでなく、その背景として歴史、文化を表現するか?展示品は床に直接置かれたり、ガラスケースの中にあったり様々ですが、その展示方法よりもその空気が気になるのは私だけでしょうか?「和三盆」展、自分がその中にいてさりげない配慮、もてなしを感じる居心地の良い空間でした。

■会期:2009年10月10日[土]~2009年12月13日[日] 会期中無休
■開館時間:9:00~17:00(11月1日以降16:30まで)
■入場料(前売り券):一般1200円(1100)/高校生700円(600)/小中学生500円(450)/幼児以下  無料
■関連イベント:お茶会(10月11・25日・11月8・22日・12月6日)
干菓子作り体験(10月18日・11月1・15・29日・12月13日)
10:00~15:00まで 料金各300円

高松市内で今、大西陶芸さんが高松天満屋で企画展「四国のガイア展」&物産展「四国の物産展」を開催中です。昨日は社長も白石さんも会場にいらっしゃるので激励に行きたかったのですが。。。高松に居れたのはたった1.5時間。とんぼ返りで本当に残念。お二人とも頑張って下さい!!

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カテゴリー: 1.日々デザイン   パーマリンク

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