デザインプラットホームと称してHPを立ち上げて1ヶ月。まだまだ思う様にサイトの整備が進みませんが、ぼつぼつ出来る範囲で工事を進めています。
このHPを立ち上げた目的は二つあります。一つは自身の活動（仕事やNPOなど）が広がり、第三者から何をやっているの？何をする人？という？を解消すること。最近は初めてお会いする方から「HPで検索したのですが。。。」と言われることがあります。ほとんど検索で出てくる佐野はNPO活動のサイトが多く「デザイナー」となかなか伝わらないのです。
もう一つの理由はこのタイトルの通り、愛媛の「デザインプラットホーム」の役割を担うこと。デザインといってもデザイナーやデザイン情報発信ではありません。「水引」「和紙」「砥部焼」「瓦」「漆器」「繊維」「竹・木製品加工」「パール」などなど愛媛の人・歴史・文化が育んだ産地産業とデザインの関わりについて、まずは自身が取り組んでいることを中心にお知らせして行きたいと思います。愛媛を活動の拠点に14年。ライフワークとして県内の様々な産地産業と関わり、人とモノに出会って来ました。ここ数年、行政や商工会からの産地産業のブランド化や地域資源の活用などで「デザイン」の相談が多く、そろそろ沢山の出会いを編集する時期なのではないかと思います。
愛媛の伝統産地産業は現在の消費社会のスタイルに合わないなど様々な要因で縮小化しています。また、OEM（下請け）製品も多く、素材提供による他産地（メーカー）ブランドとして全国で流通しています。もっと愛媛のすぐれたモノや人を全国に伝えたいですし、愛媛にこだわってデザインして行きたい。モノのかたちや色、素材など目に見える表層的なデザインではなく、モノが生まれた背景や人、企画からモノづくりまでの物語を伝えたりかたちにしたりすることもデザインだと考えています。
まだこのサイトは限られた方しかご覧になっていません。想いを伝えるには祖末な設えですが、今年度中にはネットワークを活かして広く発信して行きたい所存です。また、来年は理事として所属しているアートNPOカコアが求めている愛媛のアートプラットホームの一つとしての役が担えるのではないかと考えています。年末ぎりぎりになってやっと来年の所信表明といったところでしょうか。来年もよろしくお願いいたします。
エスデザインスタジオ
代表
佐野 勝久
※画像はパリ-コンコルド駅／昨年12月出張時に撮影。プラットホーム繋がりだけの画像です。文面とは無関係ですので。。。