先日お知らせしました内子五十崎和紙の新ブランドwazmが作る手漉き和紙は2700mm×1200mmの巨大サイズが制作可能です。通常、襖、などで使われる和紙は最大2000mm×1000mm程度。これは住空間のモジュールによって決まっていました。襖や障子といった和の設えでは十分なサイズですが、インテリア空間を自由な発想でデザインしたり、提案する場合には物足りないサイズです。また、ゼオライト合成楮を使用した今回の機能性和紙の効果を最大限活用する為にも大型和紙が必要でした。
今回の開発ではサイズの大型化も重要な課題でしたが、サイズの違いは漉き方など制作方法が大きく違い、沢山の課題をクリアしないといけませんでしたが、やっと完成することが出来ました。
しかし、この大きさでは手漉き和紙業界で使用している乾燥機も当然つかえません。昔ながらの天日に晒して乾燥させるだけでなく、紙縒りを一筋、一筋木枠に張る下地作りから全て手作業。手間のかかる和紙ですが、wazmは手仕事にこだわり、一枚一枚多様な条件(空間)に対応出来ることで「空間をデザイン」出来るのです。
ルベインの発表ももうすぐ、いよいよ追い込み時期になりましたが、天気が気になります。