聖カタリナ大学UD研究会/アイ・クローバー

聖カタリナ大学・県内企業とのユニバーサルデザイン共同開発研究

img_44823年前から県内企業と愛媛県産業技術研究所聖カタリナ大学の産官学共同開発のアドバイザーとして参加しています。聖カタリナ大学は先生方のご協力で学生のUD研究会を発足「アイ・クローバー」として活動しています。飲料ビン(容器)、シニアカーなど消費者が使う製品を誰もが使いやすく、安心、安全、愛のある製品を目指しています。一昨年と昨年はアテックスさんの新型マイピアのユニバーサルデザイン導入のため、利用者の視点での検証(モニタリング)を行いました。市内のふれあいサロン「いきがい交流センターしみず」さんのご協力での利用者さん達に検証をしていただき1年目の新型マイピアのメーター表示などに反映しました。

_mg_5895一年目のモニタリングでは下肢に障害のある方の乗り物というイメージが多かったシニアカーですが、公共施設、観光地など徒歩で移動する距離や高低差などがある場所は誰もが疲れます。ショップモビリティー、観光モビリティーとしてのニーズがあるのではないか?市内でも動物園、公園、SCなどたくさんの考えられますが、一番過酷な環境である松山城を取上げ、ロープウェー乗り場から山頂広場までの検証を行いました。管理事務所の方とシニアカーがロープウエー終点の長者ヶ平から実際に山頂広場まで登れるのか?学生達が挑戦。何の問題もなくするする既存の仮設スロープを使って山頂まで登ることが出来ました。この検証のおかげで現在2台のマイピアが配置されています。ただ、不特定多数の運転の未熟な方の利用や万が一の事故など運営面での整備が出来るまでは積極的な活用は厳しい様です。現在、4年目を迎えるカタリナ大学の「アイ・クロバー」学生が社会のニーズ(消費者)やメーカー(企業)と対等にUDをテーマに研究開発を行ってきましたが、今年度は学生達が研究テーマを検討し、「食」に関する研究、モニタリングを行っています。毎年、先輩から後輩へ引き継がれ、自分たちが楽しむサークルではなく、社会へ発信していく姿勢を継続してことを期待しています。

最後にこの大学・企業を巻き込んだUD研究開発は愛媛県産業技術研究所の研究員Fさんなしでは実現しませんでした。ついつい他力本願になりがちな共同開発研究ですが、学生達とのワークショップ、利用者の方とのモニタリング、参加企業との調整などなど膨大な人の関わり、水の流れを作らないと組織は機能しません。本当にお疲れさまでした。

まだ今年度もアイ・クローバーとの活動は続きます。「食」のUDについても近い時期にお知らせ出来ると思います

カテゴリー: 5.ユニバーサルデザイン   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>