デザインの旅/宇和島デザイン塾〜松山デザイン専門学校

08.018月1日、今年最後の宇和島デザイン塾です。朝倉摂先生と内田繁先生のダブル講義に受け入れ側の宇和島市の皆さんも大変でしたが、3時間の講座はあっと言う間の充実した塾でした。

内田さんの講座は「デザイン」の概念的なお話。空間や家具、プロダクトの事例のビジュアルの前に「日本人とデザイン」「弱さのデザイン」「普通のデザイン」について社会における商業的な関わりだけでなく、文化人類学的な考察から30分近く話しをしていただきました。引き続き、朝倉先生の講座は膨大な舞台美術作品の作品から「美」「デザイン」を伝えていただきました。今回は、東京、広島など県外からの参加者も多いデザイン塾でしたが、地方でデザインを学ぶ場があることが重要なのだと今回の塾で痛感しました。

08.01-2
恒例のミニパーティ。50名近い参加者が自由に講師と話し合いデザインや地域を語る光景も当たり前になりました。軽めの食事にも土地の産物にこだわりがあり、今年の宇和島デザイン塾は最終回となりましたが、来年はどうなるのでしょうか?3年間、計10回と11人の講師を招聘して開催した宇和島デザイン塾。地域に対してデザインを学ぶ場として4年目があるかどうかの答えも「地域」です。ミニパーティの後は恒例の懇親会。私も久しぶりに宇和島に1泊。翌朝は内田先生と松山へ。

8月2日は松山デザイン専門学校の特別講座。前日と違って対象は学生。内田先生の距離もぐっと近くに感じられます。2時間の講座はちょっとキツいかと心配していましたが、ちゃんと質問も出て来るし感心しました。今回2つの講演で共通している「普通のデザイン」のお話。特にデザインを学ぶ学生達には「デザインとは普通でない特別なものを目指す」ことではないことを熱く語っていただきました。この講座用に特別に内田先生の書籍を用意させていただいた「普通のデザイン/工作舎出版」は先生が紫綬褒章を受けたときに出版された本ですが、講演内容を編集した本だけにテキスト本の様に分かりやすくまとめられています。割引価格と言えども学生達が購入するのは大変な覚悟が必要だと思いますが、用意していた本は全て完売。学生達に感じるものがあったのであれば今回の特別講座は大成功です。そして松山で一泊。

8月3日、内田先生は広島へ。先生がデザイン、プロデュースしているオリエンタルデザインギャラリーの企画展「

黒田征太郎  PIKADON展 ピカドンを越えて…

」のオープニングに出席されるとのこと。本当に凄すぎの体力・精神力です。広島まで車で見送れとおっしゃる先生を丁重に松山観光港から見送らせていただきましたが、2日間のほったらかしの仕事と疲れがなければ。。。とちょっと残念。別れ際「また4月までに来るよ!」と有り難い言葉を頂戴しましたが、宇和島の夜、新たな企画話で盛り上がったことを「ちゃんとやれよ!」と暗に念押しされたのでした。う〜ん。。。

カテゴリー: 1.日々デザイン   パーマリンク

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